さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
なんとか毎月の終了症例一覧の更新は行っているのですが、ブログでの紹介が間に合っておらず、申し訳ありません。
また新患相談、特に平日6時以降と土曜日は最大の予約枠数を限っていることもあり、2か月以上お待たせしております。ただスタッフの入れ替わりや昨今の人手不足等の事情をご賢察いただきお許しください。
さて、今回紹介するケースは、小学生のころからずっと通っていた矯正歯科があるにも関わらず、中学生になって犬歯が出てこないのでレントゲンを撮ったら、「位置が悪いので抜くか2番目と3番目とを入れ替えるしかない」と言われたので、当院でも意見を聞きたいと来院された患者さんです。
当院での検査・診断は、正しい順番にすること自体は不可能ではないが、順番は正しくなっても、治療中に歯ぐきが下がってしまうリスクが非常に高い「チャレンジ」である旨を説明しました。
順番を入れ替えて出すのであれば、元の医院さんで提案された治療方針と同じであることをお伝えしましたが、順番の移転があることに気づいてもらえなかったことをはじめとして他にも不信感があるので、当院で治療したい、と転院をご希望になりました。
No.20V-265
- 主な症状:
- 埋伏歯
- その他の症状:
- 叢生
- 年齢:
- 12歳
- 性別:
- 女性
- 抜歯部位
- 上:
- non
- 下:
- non
- 主な使用装置:
- FEA
- 治療にかかった費用:
- 85万円
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。クロアチア戦の敗戦は本当に残念でしたが、ブラジル戦のクロアチアを観ると、やはり日本よりは一枚か二枚格上でしたね・・・さて今晩からのベスト4も注目です。
先日、
矯正治療の経験がなくても、安心してマウスピース矯正に取り組むことのできる実力を養成するコースを開講いたします。
という文言をネットの広告で見ました。安易に講習会する方も受ける方も、、、ですが、患者さんからには見えませんね。怖い話です。
さぼり気味のブログ更新ですが、症例紹介を一例掲載しておきます。
No.18V-630
- 21歳
- 女性
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
無断複製お断りします Familia orthodontics all rights reserved
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。まだまだコロナウィルスを侮ることはできませんが、久々の行動制限のないGWとなりました。皆さまはいかがお過ごしになられておられますでしょうか。当院は4/28~5/5の間お休みを頂戴しましたが、本日より通常診療を開始しました。
症例検索システムの更新に合わせて、今月の終了症例から一例ブログに掲載をしたいと思います。
No.18V-020
- 15歳
- 男性
- 治療にかかった費用:
- 86万円
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
無断複製お断りします Familia orthodontics all rights reserved
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
オミクロン株の感染拡大に伴い、PCR陽性・濃厚接触・学級閉鎖・自宅待機等の方も増えております。当院でも、スタッフやその家族の検査結果待ちなどがあれば、念のため出勤を見合わせるなどの対応をとりますので、予約通りの診療ができないこともあるかもしれませんが、このような状況ですので、ご容赦ください。また患者さんの予約変更・キャンセルについても、治療契約期間等には影響しませんので、躊躇せず予約をご変更くださって構いません。
さて、本日の記事では、過去症例から親知らずを有効活用した過去のケースを紹介しようと思います。
No.14V-086
- 25歳
- 性別:
- 男性
- 抜歯部位
- 下:
- 6|8
- 主な使用装置:
- FEA
- 治療にかかった費用:
- 82万円
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月の終了症例一覧から、1ケース詳しくご紹介します。
患者さんは、永久歯の欠損が二本あるので、「下の乳歯が残っている部分を、矯正で何とかしてほしい」ということで来院されました。
No.18V-455
- 主な症状:
- 欠損歯
- その他の症状:
- 叢生
- 年齢:
- 36歳
- 性別:
- 女性
- 治療にかかった費用:
- 88万円
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
左上の第二大臼歯(7番目の奥歯)は、レントゲンとCTから、親知らずにぶつかられて根に吸収(虫歯と同じ状態)になっていました。

↑ 治療前後のレントゲンと抜歯後に確認した写真です。
このようなことが起こるのは、圧倒的に下の親知らずの方が多いのですが、上でも起こることがあります。矯正治療では奥歯の移動もできますので、もしこのようなことが起きていれば、その対処を矯正治療の計画に組み込むことになります。そのため、年単位の矯正治療を行う場合は、治療前の精密検査と丁寧な診断がとても大切になるのです。
前歯の部分矯正だから、マウスピースをすぐに作れるから、と初診で初めて行ったその場で型取り(スキャン)や治療が始まったりする医院があるようですが、当院では(本当に緊急性のある状況を除いて)決してそのようなことはありません。また、「今治療を申し込みするとxx円引きできます」などと初診時に契約を促された、というお話を実際に当院に初診相談に来られた方々から伺うこともあり、呆れるばかりです。
途中で変更が難しいのが矯正治療です。リスクや副作用、他の選択肢も充分検討してから、大事な自分の歯を動かしてもらっていただきたいと思います。
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
長い長いブログタイトルがついておりますが、今月の終了症例から一例解説します。
No.11V-395
- 8歳
- 男性
- ≫治療前
-
小学生の時に初診来院されたときは、下顎前突・反対咬合(受け口)でした。リンガルアーチで後ろから前歯を押し出したり、リップバンパーで下の奥歯を後ろに起こしたりして、反対咬合改善しました。その後生え代わりや成長観察をしていました。
- ≫治療中 ステップ1
-
左上犬歯以外の永久歯がはえそろったため、再検査を行って、第二期治療の方針を立案しました。左上犬歯は、一期終了時の検査から位置不良があったため心配していましたが、結局、犬歯の一本後ろにあるべき第一小臼歯の真上に位置したまま、出てくることはありませんでした。
埋まったままの犬歯を諦めて抜歯する・4番目の第一小臼歯を手前に持ってきて、本来3番目の犬歯を4番目の場所に引っ張り出す、などのオプションも考えられましたが、犬歯を引っ張り出して、正常な位置へ移動する方針を選択しました。
- ≫治療後
-
結果として、正常な位置への移動を行うことができました。引っ張り出した犬歯は、根の湾曲があることがレントゲン上わかりますが、大きな揺れや歯茎が下がることもなく、正常に機能しています。
レントゲン写真の拡大を下に掲載します。犬歯は相当な移動量だったため、歯根の一部の吸収や、頬側(外側)の骨が薄い部分があることを、CTで確認しております。ただ、犬歯の不足を補う(インプラントやブリッジ)場合の破損や外れるリスク、犬歯と第一小臼歯が逆転して並んでいる場合のかみ合わせの問題に比べると、まずは正常な位置へ移動した犬歯を利用できた今回の治療が良い選択であったのではないかと思っています。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
毎月終了症例を更新登録し始めて7年が経過しましたが、今月で総登録症例が1000症例を超えました!
前院長の保母の時代から毎月その月の終了症例を入れ替えながら掲出しておりましたが、ホームページのリニューアルに合わせてデータベースとして蓄積し、検索可能にしております。
治療例を出しているページは他にもあるとは思いますが、1000症例を完全に自院の症例のみで表示できるものはそうそうないのではないかと自負しています。
一症例8月分より詳細を解説します。
No.15V-406
- 17歳
- 男性
- ≫治療前
-
前歯の凸凹などは少ないものの、第二大臼歯(7番目)が上下ともちゃんと出てきておりません。そのあおりで、第一大臼歯(6番目)のかみ合わせ、接触も不十分になってしまっています。レントゲンで黄色〇で示したように、7番目の第二大臼歯と、その後ろの8番目の第三大臼歯=親知らず が、折り重なるようになってしまっています。
- ≫治療後
-
奥歯に隙間不測のしわ寄せがすべて出てしまっているケースであると判断して、5番目の第二小臼歯を上下左右から一本ずつ抜歯して、スペースを確保しました。マルチブラケット法により治療を完了しました。ほぼ真横に倒れてしまっていた下の下顎第二大臼歯も、まっすぐ直立しております。
小学生などで歯並びを広げすぎると、このような第二大臼歯の埋伏が生じることが、過去の研究でも示されています。小臼歯の抜歯はもちろんできれば避けたいものですが、ある一定以上のでこぼこや奥歯の生え方の異常の場合、十分なスペース確保のため必要な場合もたくさんあるのです。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
現在当院はコロナウィルス感染対策のため、日時を限って急患対応のみ行っております。
診療日の情報をトップに持ってくるため、公開日時にずれがありますが、最近増えていると実感する、第一大臼歯(六歳臼歯)の萌出異常・異所萌出(本来の場所でないところから出てくる)ケースをご紹介します。
No.15V-286
- 6歳 男子
- ≫治療前
-
あごの発達不足による生える場所不足だったのか、本来6番目に奥の方にはえてこないといけない第一大臼歯が手前側に生えてきてしまいました。そのため、本来小学校4~6年生頃まで残っていないといけない第二乳臼歯(5番目)が抜けてしまって、4番目の第一乳臼歯と第一大臼歯がくっついてしまっています。(黄色〇)
- ≫第一期治療途中、再診断時
-
5番目の永久歯の生える場所が無くなってしまっているので、第一期治療により正しい場所に移動を行い、そこからまたずれてこないように「つっぱり棒」の役目をする装置を入れて、生え代わりを待っています。
- ≫第一期治療終了時
-
生え代わりが進んだところで、スペースを調整して生え代わりがうまくいくように補助していきました。まだ第二大臼歯(7番目)も生えきっておらず、成長も続きますので一旦動的治療(月一回の通院)を終了し、お休み期間に入ります。
一期治療で前歯に少し変色(ホワイトスポット)ができてしまったのは残念ですが、第一大臼歯をあのままにしておいたら、少なくとも2本の小臼歯(4,5番目)が埋まって出てこられないか、著しく外れたところから出てきたと思われます。
高カロリー食などを要因とする歯のサイズの増大と、アゴの未発達によると思われる場所の不足で、このような第一大臼歯がうまく生えてこられない小児が増えていると感じます。第一大臼歯は「咬合の鍵」とも呼ばれる大切な歯です。一昔前は、最初にはえてくるこの歯を「六歳臼歯を虫歯にしない!!」のが歯科医の大命題でしたが、今や「六歳臼歯をちゃんとはやす!」ことから注意が必要です。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
2014年11月に、「多くの乳歯がダメになってしまっている小児の受け口」というブログを書いたのですが、その患者さんの第二期治療が終了したので記事を追記の上再掲したいと思います。
- 初診時年齢:8歳
- 男性
- ≫治療前
-
- ≫治療中 ステップ1
-
- ≫治療後
-
乳歯は、いずれ抜けるといっても、「その後に生えてくる永久歯の場所を確保しておく」「上下のかみ合わせを支える柱」という重要な役割があります。この患者さんのように、虫歯等で歯がダメになったり、歯の頭の部分が崩壊してしまったりすると、この役目を果たせなくなるのです。
校医として小学校に歯科検診に行くと、カリエスフリー:全く虫歯がない がかなりの数いる一方で、たまにこの患者さんのように乳歯の虫歯が放置されてかみ合わせが崩れかけているお子さんがいます。「どうせそのうち抜ける子供の歯」と侮ることなく、そしてもしもダメにしてしまったらすぐ対処をしていただきたいと思います。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
ゴールデンウィークは、皆様いかがお過ごしでしたか?当院はカレンダー通りのお休みをいただきました。4連休でスタッフ一同リフレッシュしたようです。
今月の症例の解説ですが、第二乳臼歯(子供の5番目の奥歯)が第一大臼歯(6番目の歯)が出てくるときに衝突されてダメになってしまい、「第二小臼歯(大人の5番目の歯)が出てくるまでその場所を確保する」ことが
できなかったケースを紹介します。
No.11V-282
- 8歳
- 男性
- ≫治療前
-
- ≫治療中 ステップ1
-
- ≫治療後
-
上のコメントにある、「抜歯することができる」という文章は、皆さんには違和感があるかもしれません(苦笑)。しかしこの患者さんは歯の大きさが大きいため、治療後の状況を見ても、上下ともに左右一本ずつ小臼歯を抜いてやっときれいに並んでいる状態です。上下とも歯のサイズが大きくて入りきらないのだから、上下左右で抜歯するのがセオリー通りです。
これがもし初診のままにしておいたとすると、歯のはえ変わりとともにさらに上の奥歯が前にずれることが多いです。すると、上の奥歯が大きく前にある=強い出っ歯、加えて歯が大きいことからくるでこぼこ、となった可能性が高いことになります。
こうなってしまうと、上の歯を左右一本ずつ減らしてもでこぼこを治すのが精一杯で出っ歯を下げるスペースが全くない、とか、(元々入りきりそうもない)下は歯を抜かずに無理をして前に広げて、少しでも出っ歯を減らさねば!という無理のある治療が必要になるのです。
ちょっと解説が難しかったかもしれませんが、「乳歯には自分の後に生えてくる永久歯の場所を確保する役目がある」ので、「突然奥の方の乳歯が先に抜けたりグラグラしてきたりしたのに気づいたら、一度矯正歯科で診てもらおう。」と覚えてください。
No.15V-294
- 年齢:21歳
- 女性
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
生まれつきにせよ、今回のような事故や虫歯などによるものにせよ、歯を失ったときに取りうる選択肢は「補綴」=人工物で補う のか、矯正治療で周囲の歯を移動して歯の失われた隙間を閉鎖してしまうか、のどちらかになります。
取り外し式の入れ歯はともかく、固定式であるブリッジや近年ポピュラーになってきたインプラントにしても、歯を削らないといけない・周囲の歯に負担をかける(ブリッジ)、骨への埋め込みでメインテナンスが難しい・反対側の歯<対合歯といいます>に負担がかかりやすい(インプラント)などの問題があります。
その点矯正治療は、自分の歯を削ったり神経を取ることなく移動ができるので、すべて自分の歯でかみ合わせが作れるという大きなメリットがあります。どんなケースでも対応できるわけではありませんが、特に歯を失ったこと以外にも受け口、凸凹などのお悩みがある場合には、一度矯正治療の可能性を探ってみるのも良いと思います。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
日ごとの気温の振れ幅に、体調を崩されておられませんか?私も一日休みを棒に振ってしまいました。アメリカのハリケーンも大被害をもたらしているようですが、気候変動にそして北朝鮮、トランプ大統領のアメリカはどう対応するのでしょうかね?
さて、今月も終了事例から一ケース取り上げたいと思います。今月はいろいろと苦労したケースが多く、どれにするか迷いましたが、埋伏(自然に出てこられなかった)歯を萌出誘導(引っ張り出した)ケースを選びました。
No.13V-387
- 25歳
- 女性
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
最近、しょっちゅう「ちゃんと出てこられない上あごの犬歯(3番目、八重歯になる歯)」を引っ張り出しています。出てこられなくなっている歯があるかどうかは、成長期に一度チェックできると良いですね。
この方のように成人になってから処置可能な場合もたくさんありますが、早めにみつけてあげた方が処置が単純になったり、期間を短縮することが望めます。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。今回は先月分の続きとして、もうお一人、犬歯により前歯の吸収が生じた患者さんをご紹介します。
「左上の犬歯が生えていない」と中学校の学校検診で指摘されたので、かかりつけ医でレントゲン検査をしたところ、出てきていない犬歯は斜めになっており、左上の前歯の歯根にぶつかって、これを吸収していることが判明しました。前歯は2本とも重度の吸収をうけていて、保存することが難しい状態であることがわかりました。
No.12V-594
- 13歳
- 男性
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
左下の前歯が左上に移植されています。残念ながら、初期虫歯である白斑があちこちにできてしまっていますが、歯並びと咬みあわせがきれいに改善しています。
上の犬歯は通常(十二歳臼歯を除いて)最後にはえてくる歯です。このため、それより前にはえている5本の永久歯ですでに場所がうまってしまっていると、はえる場所が不足するのではみ出していわゆる「八重歯」になります。
そして、外に向かってはみ出て「八重歯」になってくれるならいいのですが、この患者さんや前月の記事の患者さんのように、あらぬ方向を向いてはえてこようとすると、前歯の根を溶かして思わぬトラブルを生み出すことがあるのです。
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※治療費の詳細については、「料金表」をご参照ください。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月も終了症例集からおひとりピックアップします。
患者さんは当院の初診時は10歳の小学生女児。一般歯科さんで第一期の矯正治療をしていたのですが、犬歯が歯ぐきの中で右上前歯の歯根(根っこ)にぶつかっていることが判明しました。
通常、大人の歯は自分の上にいる乳歯の根を吸収しながら上がってくるのですが、たまに方向がそれてしまって、乳歯ではなく大人の歯の根を吸収してしまうことがあるのです。
- 10歳
- 性別:
- 女性
- ≫治療前
-
右上の前歯2本とも根の1/3以上が吸収されていたため、大急ぎで治療を開始しました。
- ≫治療後
-
永久歯が全て出てから治療方針を再検討しました。根吸収により前歯がダメージうけていることも考慮して、すべての歯を残す非抜歯治療で排列を行いました。右上前歯の歯根の吸収は、全長の1/3を超える程度でしたが、なんとかそれ以上の吸収を避けることができました(レントゲン参照)。歯周病に対する耐久性は残念ながら低いと言わざるをえませんが、歯ぐきの健康さえ守れれば、この状態でずっといける可能性も充分あります。
私の所属する日本臨床矯正歯科医会でも、この犬歯による前歯の望まない歯根吸収について報告がなされています。一定の割合で、犬歯がまっすぐはえてこなくて永久歯にぶつかってしまう患者さんがいますので、当院では、ご相談時に怪しいと感じたときには、レントゲン写真を一枚撮影させていただく場合があります。(実費を頂戴します。)
実は今月の症例事例にもうお一人、本来の場所をそれてはえてきた犬歯によって、前歯を2本ダメにしてしまった患者さんも紹介しています。機会がありましたら、そちらもブログ記事にしたいと思います。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月は、終了症例の中から前歯の真ん中が空いてしまう「正中離開」(せいちゅうりかい)の治療をした患者さんを紹介します。
正中離開の原因としては、
(1)前歯の間に過剰な歯がある
(2)上唇小帯(くちびると歯ぐきをつなぐ筋が太い、歯ぐきの中まで入り込んでしまっている
(3)前歯のサイズが小さい
などが挙げられますが、今回の患者さんは、(1)の過剰な歯が原因です。
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※治療費の詳細については、「料金表」をご参照ください。
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さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月の終了事例からピックアップするのは、他院にて矯正治療中でしたが、「左上の犬歯が斜めに埋まって出てこないので出してほしい」ということで転院されてきた女子中学生です。
No.12V-551
- 年齢:
- 12歳
- 性別:
- 女性
- ≫治療前
-
- ≫治療中 ステップ1
-
- ≫治療後
-
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※治療費の詳細については、「料金表」をご参照ください。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月の終了症例一覧から、おひとりピックアップします。
初診来院時点では9歳の、小学生の女児です。
No.06V-132
- ≫治療前
-
上顎
下顎
-
- ≫治療中 ステップ1
-
- ≫治療後
-
第二小臼歯(5番目)と側切歯(2番目)は、上下とも先天的な欠損(生まれつき足りない)が生じやすい歯です。こちらの患者さんのように、あらかじめ歯数の不足があることが分かっていますと、今回のように
「矯正治療で周りの歯を移動することにより、欠損している隙間を無くす」
治療がしやすいです。全て自分の歯で隙間が無くなってくれれば、入れ歯・ブリッジ・インプラントといった人工物を入れる必要がなくなります。
ですので、
永久歯の前歯が出そろった時など、(必要ならば)第一期矯正治療を始めるのにちょうど良い時期までに矯正歯科医に一度診てもらっておく、
あれ?本数が足りないかな?と思ったときにはすぐに矯正歯科医にご相談いただく、
とよいと思います。
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※治療費の詳細については、「料金表」をご参照ください。
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さいたま市大宮区ソニックシティビル12F ファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月の終了事例の中に、大学病院の後輩の先生から紹介を受けたとても難しいケースがありました。一般歯科の先生にも助けていただきながら、やっと治療が完了したので、紹介させていただきます。
No.10V-166
- 主な症状:
- 叢生
- その他の症状:
- 欠損歯
- 年齢:
- 17歳
- 性別:
- 女性
- ≫治療前
-
- ≫治療中 ステップ1
-
- ≫治療後
-
このように多数の歯に一般歯科的な問題がある患者さんの矯正治療では、まずは保存可能な歯と抜歯もやむを得ない歯とに分ける判断・治療計画が重要です。そして保存する歯については、すべて歯根(=土台)が直立・整列するように並べていきながら、上下のかみ合わせも整えます。ここまでが矯正治療で先に行っておくべき内容です。
かぶせ物や、必要により虫歯の再発(またはそのおそれ)がある所の再治療はそれから行います。
神経がとってある歯、かぶせ物、虫歯などが多いと、矯正治療の計画も複雑になりやすいです。歯の強い弱い、虫歯になりやすいなりにくいにはもちろん個人差がありますが、お子さんのうちからのお口の中の衛生管理をしていただくことが重要です。