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2018年5月 8日

第二乳臼歯の早期脱落(子供の奥歯が早く抜けてしまった)ケース

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
ゴールデンウィークは、皆様いかがお過ごしでしたか?当院はカレンダー通りのお休みをいただきました。4連休でスタッフ一同リフレッシュしたようです。

今月の症例の解説ですが、第二乳臼歯(子供の5番目の奥歯)が第一大臼歯(6番目の歯)が出てくるときに衝突されてダメになってしまい、「第二小臼歯(大人の5番目の歯)が出てくるまでその場所を確保する」ことができなかったケースを紹介します。

No.11V-282

8歳
男性

六歳臼歯がはえてくるときに、手前の第二乳臼歯にぶつかって歯根を吸収したので、本来よりも相当早くに抜けてしまったようです。六歳臼歯が大きく手前にずれてはえてきていました。

≫治療前
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
  • 上の前から数えて5番目の歯は、第一大臼歯で、本来は6番目の歯です。下の第一大臼歯よりも、相当前に出ています。

≫治療中 ステップ1
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
  • 第一段階(第一期治療)で、できるだけ第一大臼歯を本来の位置近くに、12か月くらいかけて押し戻しました。その後、上下とも第二大臼歯が出てくる時期になりましたので、再診断を行いました。その結果、上下左右とも第二小臼歯を抜歯して並べることにしました。

≫治療後
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
  • 第一段階で、できるだけ第一大臼歯を押し戻しておいたおかげで、上下左右それぞれ対称に抜歯して、きれいに排列することができました。左上の内側から、第二小臼歯がはえてきていますが、これは歯の移動がすべて終わってから抜歯しました。

上のコメントにある、「抜歯することができる」という文章は、皆さんには違和感があるかもしれません(苦笑)。しかしこの患者さんは歯の大きさが大きいため、治療後の状況を見ても、上下ともに左右一本ずつ小臼歯を抜いてやっときれいに並んでいる状態です。上下とも歯のサイズが大きくて入りきらないのだから、上下左右で抜歯するのがセオリー通りです。
これがもし初診のままにしておいたとすると、歯のはえ変わりとともにさらに上の奥歯が前にずれることが多いです。すると、上の奥歯が大きく前にある=強い出っ歯、加えて歯が大きいことからくるでこぼこ、となった可能性が高いことになります。
こうなってしまうと、上の歯を左右一本ずつ減らしてもでこぼこを治すのが精一杯で出っ歯を下げるスペースが全くない、とか、(元々入りきりそうもない)下は歯を抜かずに無理をして前に広げて、少しでも出っ歯を減らさねば!という無理のある治療が必要になるのです。

ちょっと解説が難しかったかもしれませんが、「乳歯には自分の後に生えてくる永久歯の場所を確保する役目がある」ので、「突然奥の方の乳歯が先に抜けたりグラグラしてきたりしたのに気づいたら、一度矯正歯科で診てもらおう。」と覚えてください。

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ファミリア歯科矯正
院長・歯学博士 大塚 亮

院長・歯学博士 大塚 亮

大宮区(さいたま市)の歯医者・矯正歯科ならファミリア歯科矯正にお任せください。当院では、「美しい歯並び」と「健康な噛み合わせ」をすべての患者さんに提供するために日々努力しています。

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