さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
ちょっと症例の解説をさぼってしまっていたので、遅ればせながら8月分の終了症例から一ケース紹介したいと思います。
犬歯は前歯やその後ろの小臼歯よりあとから生えてくるため、場所が足りないところに無理やり出ようとする場合があります。それにより、前歯の歯根が吸収されてしまうケースが増えてきているのではないかと感じます。今回紹介したこの患者さんでは、犬歯はちゃんと口の中に生えていましたが、前歯にぶつかって埋まったままになっていることも多いため、前歯がはえ変わり始める7~8歳頃で一回チェックすることをお勧めします。
こちらの患者さんのように、根の吸収が生じても何とかリカバーする方法はあるのですが、やはり前歯は前歯、犬歯は犬歯の本来の位置で、本来の役割をさせたいものです。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
最近大手美容整形外科系の歯科医院が、TV CMで、
「歯並びが気になる人には前歯6本のセラミック矯正という方法があります」
というのをやりはじめたようなので、ブログを書いておきたいと思います。
ここでいうセラミック矯正というのは、おそらく歯を削ってセラミックの「かぶせもの」をする治療(補綴といいます)を指していると思われますが、やる前に、
よ~~く内容とリスクを確認してください。
実際に当院でのご相談で、何度も僕が聞いたことがある
「昔少しでも受け口を治したくて、4本削ったのですが」
「出っ歯を少しでも引っ込めたくて前歯を2本抜いて被せ物作ったのですが」
この後に来るのは皆さん、
「やっぱりちゃんと矯正治療でやればよかった」
というセリフです。
セラミックを被せるためには、元の歯は1/2とか、ねじれが強かったりすると1/3以下まで削らなければなりません。
歯並びから大きく外れている歯があれば、抜歯になるかもしれません。
健康な歯をそれだけ削ることのリスクをちゃんと承知したうえで患者さんが選択されるのであれば仕方ありませんが、本来の「歯を土台ごとゆっくり動かす矯正治療」とは全く異なるものに「矯正」の文字がついてしまっている現状には、ご注意くださればと思います。
矯正治療にも様々なリスクがあるので、削って被せて治した方が良いこともあるのですが、若年者で、6本とも虫歯などもないまっさらな「ヴァージントゥース」をがっつり削る(><;)、そんな場合は一度立ち止まっていろいろ相談してからでも遅くありません。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
当院は今年、やや早めの夏休みを頂戴しまして、本日14:00~診療を開始しております。
酷暑にゲリラ豪雨に台風に、と天災に注意の必要な夏ですが、皆様が楽しい夏休みを過ごされるようお祈りしております。
おかげさまで、というのも変ですが、大変多くの新患相談や検査のご予約をいただいております。曜日や時間帯によっては、予約日がひと月以上先になってしまう場合もございますので、ご了承ください。
特に顎変形症の保険診療に関しては、(夏休みなど希望者が多い時期は特に)手術直前の準備と検査の予約日の確保が難しくなっております。これから受診をお考えの方は、その点充分ご理解の上で診療をお申込みください。料金表最下段の注意事項もご確認ください。
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今年も、広島・長崎の原爆の日に慰霊祭がありました。
地雷やクラスター爆弾は、非人道的兵器だから、という理由ですでに禁止条約が発効している。それなのに、なぜ核兵器はそうでないのか?
それは、未だにヒロシマ・ナガサキの原爆が第二次大戦を終結させて多くの犠牲者を出さずに済んだ、というアメリカ人の認識でもわかるように、核兵器が冷戦期を通じて「力」の象徴だったからだそうです。
しかし「核兵器は恥であり悪の象徴である」と世界の人が思うようになることこそが、核廃絶への近道だとICANの方がテレビで答えているのが印象に残りました。
現実は北朝鮮にしろ、使いやすい小型の核兵器を開発しろ、というトランプアメリカにしろ、廃絶とは逆行しているのですが。
広島・長崎・福島、忘れられがちですが、東海村でも放射線の事故で人が亡くなっています。そんな国がアメリカの核の傘の下にいるから、と核兵器の禁止条約を批准どころか採択もできないことこそが、恥なのではと思う盛夏の一日です。