さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。本年は8/8(土)の午後より8/16(日)まで夏季休診とさせていただきます。
矯正治療で小臼歯を抜歯が必要かどうか、は100年前から続いている議論なのですが、最近改めて考えさせられる一件がありましたので、今月の一例から紹介したいと思います。
患者さんは、20代後半の女性、「口元を後ろに下げたい」のとのご希望で来院されました。上下ともかなり綺麗に並んではいますが、確かに口元はやや突出感があり、「上下顎前突」に分類されます。さてこのような状態から、抜歯をするかどうか、の判断が必要です。
治療にかかった期間は2年強、30回程度通院していただき、頂戴した治療費は88万円と消費税でした。
さて、上下ともきれいに並んでいる方の場合、前歯が後ろに下がらなくても良ければそのまま治療しないという選択肢もある訳です。次に、前歯が後ろに下がる量が少なくても=変化が小さくても良い、のであれば、横に拡げる+後ろに下げる+歯にヤスリがけして少しだけ小さくする、という手段を総動員して、前歯を最大で2.3~3ミリ程度後方に移動させるのもありでしょう。
でもそれ以上の変化を出したければ、上下左右から小臼歯(幅7.5mm)を抜歯して作った隙間に前歯を下げていく方が、間違いなく変化は大きくなります。
こちらの患者さんにはその変化量と抜歯の関係をお伝えしましたが、できるだけ大きな変化を望まれましたので、歯科矯正用アンカースクリューで奥歯をしっかりと固定しながら、マルチブラケット法により前歯を大きく後方に移動する治療を行いました。通院は2年強、30回程度の通院が必要でした。横顔の感じや鼻に対する口唇の角度やふくらみ具合も、かなり変化していると思います。
矯正歯科における抜歯ー非抜歯論争は、それこそ近代矯正歯科学の祖、Dr. Angleの時代からTweedらを経て、抜歯⇔非抜歯の間を揺れ動いています。治療器具の進歩、社会情勢や患者さんの気質などなどで常に変化してきました。最近では、抜歯による大臼歯の倒れこみを懸念して「歯のサイズを削れるだけ削ってマウスピースでやりましょう」というセミナー?の文言を耳にしたり、「当院は非抜歯治療専門です」という患者さんをミスリードするような広告があちこちにあるので、非抜歯に傾いていってしまうかと思っていたら、美容系の広告の影響が、逆に「抜いてしっかり下げてくれ」という要望も逆に増加していて、両極端になっている気もします。
当院の方針は、「必ず抜歯」でも「必ず非抜歯」でもなく、「基本抜歯」でも「基本非抜歯」でもありません。患者さんの審美的な要望の有無、唇はしっかり無理なく閉じれるのか、歯の大きさとアゴの大きさのバランスは、といろいろと考慮して決めるもの、と考えています。上下でも、前後でも、歯の大きさとアゴの大きさのアンバランスでも、解決するためには場所・スペースが必要です。場所とスペースの不足量が多ければ抜歯が必要になることが多く、さらに不足すれば外科手術で場所とスペースをつくることもあるのです。
正直、看板に「矯正歯科」と書いてあるだけなら大宮に100軒はあるであろう矯正歯科ですが、当院は日本歯科専門医機構認定の矯正歯科専門医がいるということもあって、他の「歯科・矯正歯科」さんからズレが多いケースやオペケースが紹介されてくることが良くあります。それすなわち、場所・スペース不足の程度が厳しい患者さんが多い=抜歯せざるを得ないケースが多い、ともいえるのです。
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
当院では、現在常勤の歯科衛生士さんを1名募集しております。
2027年3月の新卒の方も歓迎です。
こちらから募集要項をご確認ください。
現在勤務している常勤歯科衛生士のうち4名は、新卒から当院で研修を受けております。
未経験者の方もマニュアルに従ってインストラクターが行いますので、
「学生の時に矯正学は苦手だった」「矯正治療のことがわからない」
などの心配は一切不要です!!
見学だけでもお気軽におこしください。
当院のフォームから、または048-644-7055にお電話で、ご連絡ください。

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
本日台風の接近がありますが、天候および鉄道運行状況に大きな問題がない模様ですので、診療は通常通り行う予定です。
何か状況の変化がありましたら、こちらでお知らせいたします。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
明日 2026年6月3日 水曜日の午前中の診療は、台風6号の接近に伴い休診とさせていただきます。
すでに診察券アプリとE-mailにて送信させていただいておりますので、同時間帯のご予約のある方はご確認をお願いします。
午後2時半より、診療を行う予定ですが、状況によりまたご連絡いたします。
ファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
春は進級・進学の季節です。
当院でも、中学卒業に伴い、お子さんの行う「第一期治療」から大人の治療である「第二期治療」への移行を検討していただく方が増える時期になります。
改めて、当院の一期治療と二期治療のシステムと費用について、ご説明いたします。
■ 第一期治療と第二期治療の違い
第一期治療: 永久歯が生え揃う前に行う早期治療です。第一期治療のみで治療が完了する方もいらっしゃいますが、第二期治療での仕上げを行うことを前提として、土台作りや早めに対処しておいた方がよい問題への対応を中心として行うことも多いです。
第二期治療: 永久歯(第二大臼歯、12歳臼歯まで)が全て揃った後に行う、仕上げの本格的な矯正治療です。
■ 当院の「一期治療契約」の有効期間
生え変わりのタイミングには個人差があるため、当院では「第一期治療の契約(治療費)」は、**中学3年生の経過観察期間まで有効**としています。この期間内であれば、追加料金をいただくことはほとんどございません。
※第一期治療をさらに前・後半に分割している場合には、経過観察費を頂戴しているケースがございます。
■ 「続けるか、一度終えるか」は患者さんの意思を尊重しています
永久歯が揃った段階で、第二期治療へ進むかどうかの確認を行いますが、当院が治療を強制することはありません。もちろん、治療すべき点がある場合はそれをご指摘はしますが、「今は部活に専念したい」「受験があるから一度区切りをつけたい」といったご希望がある場合にも、**第一期のみで終了**としていただくことももちろん可能です。
■ 将来の「継続の権利」を守るための「終了時検査」
第一期で一旦終了される方、または移行を迷われている方には、**「終了時簡易検査(11,000円)」**をご案内しています。
これを受けていただくことで、契約を5年間保持するお約束をいたします。
検査日から5年間は、将来、やはり本格矯正(第二期)が必要になった・希望が出てきた際、第一期分の費用を控除して第二期治療の治療費を決定します。
この検査は任意ですが、この検査記録がない場合は「契約の引き継ぎ」はできなくなってしまいます。将来の選択肢を広げておくためのステップとしてご案内しておりますので、ご理解いただけますと幸いです。
第二期治療のご希望がある場合は、**「第二期治療の本格検査(22,000円)」**を受けていただきます。
検査からひと月を目途に、担当医から治療方針や治療費の詳細をご説明するコンサルテ―ションを第一期治療開始時と同様に行います。この説明を聞いて、治療開始のご希望を頂いた場合のみ、診療契約を締結し、第二期治療がスタートいたします。
雑感:一期治療・二期治療を問わず、当院歯科医師は二名とも、治療を強制することはもちろん、契約を急かしたり、いわゆる「アップセル」などの「営業トーク」をすることは一切ありません。
もしかすると人によっては淡々と事実に基づいて行う説明が「寄り添いが足りない」というような感想につながることもあるのかなと自省することもあるのですが、逆にそこを信頼していただいていることも多いと感じます。グーグルマップの口コミやSNS、そして「次のマーケティングはAI活用!」など、ツールが溢れていて難しい時代ではありますが、当院はこのスタイルを崩さずにいきたいと思います。
雑感2:当ブログでも何回か触れている「抜かないためには・子供の時だけで済ませるためには、子供の時に拡げる床矯正」のような、全員に適応できるはずもない治療が、ネット上の広告を含めて横行しています。一部の一期治療だけで終了を見込める方を除いて、当院では「基本的には一期治療は二期治療の準備」としてやるもの、と治療開始前のコンサルテーションでお伝えしています。この点で疑問がありましたら、当院スタッフまで来院時にお伝えください。
大宮の矯正歯科専門医 ファミリア歯科矯正院長の大塚です。
12月27日(土)午後 より 1月4日(日)まで、年末年始休診とさせていただきます。
予約等ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
急患等のご連絡は、1月5日 金曜日の午前9時45分以降にお電話をお願いいたします。
さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
現在、常勤の歯科衛生士、一名~二名の募集をしております。
見学も随時受け入れておりますので、ご希望の方はご連絡ください。
今月の終了症例から一例詳しく解説します。
No.22V-210
- 年齢:
- 32歳
- 性別:
- 女性
- 抜歯部位
- 上下とも第一小臼歯と智歯が抜歯済み
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
外科的矯正治療には、矯正治療単独で行った場合のリスクや副作用に加えて、外科手術のもつリスクがあります。全身麻酔や入院の必要性、術後の疼痛や顔の腫れ、手術部位周囲の感覚麻痺などがそれにあたります。
厚生労働省のガイドラインを守るために書くのならば、この症例のリスクはこのようになるでしょうが、このケースに関しては「骨格のズレを度外視?もしくは見逃し?して矯正治療を行うことのリスク」が最大限に表れていると言えるかもしれません。
「矯正治療」として歯を動かしてもらうこと自体がリスクそのもの。正直そう言いたくなる事例が溢れています。法的には歯科医師免許があれば矯正治療をすることが許されます。でもそれでいいのか、と言いたくなる一例でした。
さらには、この治療は「顎変形症」として健康保険が適用されています。自費診療で「うまくいかなかった」(あえて失敗とはいいません)を、当院のような医院が保険診療の範疇で症例的にも、制度的にも、金銭的にも制約を受けながら治療を行っていることに、釈然としない気持ちもあります。医療人としてのプライドとして僕も副院長もきちんとした治療をし、矯正治療を大切にしたいと思っていますが、世の中の矛盾が溢れているケースと言えます。
大宮の矯正歯科専門医 ファミリア歯科矯正院長の大塚です。
札幌にて開催される第84回日本矯正歯科学会 学術大会に参加のため、
9月29日(月)~10月2日(木)まで休診とさせていただきます。
期間中は予約や急患対応の面でご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
急患等のご連絡は、10月3日金曜日の午前9時45分以降にお電話をお願いいたします。
さいたま市大宮区桜木町1-7-5ソニックシティビル12Fの矯正歯科専門医院・ファミリア歯科矯正の、院長日本歯科専門医機構認定の矯正歯科専門医 大塚 亮です。
この肩書は、昨年からやっと成立した矯正歯科の専門医制度のものですので、長いですが、名乗ってみました。(笑)
実際は、日本矯正歯科学会の旧・(学会認定の)専門医(前・臨床指導医、現・臨床医)の方が試験の合格基準はずっと厳しいのですが、まずは矯正歯科に国も認めてくれた専門医制度が成立したことを祝いたいと思います。
「矯正歯科専門医」「専門医」と何度も書いた訳は、本日の記事で紹介するケースが、(一般歯科でよく行われている)「床矯正」のあまりに不充分な治療結果を、当院でリカバリーしたケースであることに起因します。なぜか「床矯正」という独立したジャンルとして一般の方・世間に浸透していますが、なんども不十分だったり、場合によっては副作用の方が大きいのではないかと思われる治療結果を見るたびに、矯正歯科専門医として微力ながら警鐘を鳴らしたいと思うのです。
今回の終了症例は、小学生から床矯正治療を行ったけれども、「明らかな」上下顎前突(口元が出ていること)なうえに、左下の第二大臼歯が抜歯されていた、22歳の女性患者さんです。「前歯が出ているのが気になるので治したい」ことを主訴として来院されました。
小学生の時に「床矯正」で拡げて、高校生の時にマルチブラケット装置により小臼歯を抜かずに非抜歯治療を行ったそうです。さらに、左下の第二大臼歯が、「ちゃんと生えてこられなかった」ということで抜歯されていました。
No.20V-624
- 主な症状:
- 上下顎前突
- その他の症状:
- 欠損歯
- 治療にかかった費用:
- 92万円
- ≫治療前
-
口元の突出感が非常に強く、過去の資料を見ると、非常に無理のある拡大・非抜歯治療が行われていると判断せざるを得ませんでした。
左下第二大臼歯(7番)はすでに抜歯されてしまっているので、左下のブロックには6本しか歯がありませんが、あまりに口元の突出感が強いため、やむを得ず左下も小臼歯を抜歯しています。
(抜歯されていた左下の大臼歯部分は、すでに歯槽骨:はぐきを支える骨が吸収されていて、奥歯を後ろに移動するのは無理と判断しました。)
- ≫治療後
-
治療期間は約2.5年、30回強の通院が必要でした。
今となってから、「奥歯が出てこなかったのは床矯正で無理に拡げたのが原因です!」と断言はできませんが、あまり歯列を無理に拡大をすると、前方でのしわ寄せが原因で、奥歯がはえにくくなってしまう・埋伏しやすくなることは、過去に論文でも報告されています。またそれなりの費用に小学生~高校生までの期間をかけて治療をしたのに、二十歳そこそこで結局もう一度小臼歯を抜歯して治療をし直すのは、いかがなものでしょうか?
矯正治療の最大のリスクは、「無理のある非抜歯拡大をすること」といっても過言ではありません。「床矯正」をうけるときには、本当に気をつけてもらいたいです。
また、安い・速い・うちだけのオリジナル、などと謳った矯正治療の宣伝を、InstgramやYoutubeなどでしょっちゅう目にします。多額の宣伝広告費を費やしているであろう、多数の分院展開している「大手」チェーン歯科医院から、ふつうの一般歯科も出てきます。さいたま市や大宮周辺のクリニックも目にします。動画広告で患者さんを集めるのは結構ですが、抜歯は必要か必要ではないか、どんな装置を使うのか、矯正治療はダメならやり直せばいいや、というものではありません。よくよく話を聞いて選択をしてください。
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※表示されている<治療にかかった費用>は、契約を行った当時の治療費(税抜)です。現在の治療費の詳細については、「料金表」をご参照ください。
無断複製お断りします Familia orthodontics all rights reserved
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No.18V-626
- 29歳
- 男性
- 抜歯部位
- 上:
- 8458
- 下:
- 558
- 治療にかかった費用:
- 92万円
- ≫治療前
-
- ≫治療後
-
開始前のレントゲンです。黄色→は埋まっている歯、赤いラインは歯ぐきの表面を表します。
治療後には抜歯した歯を除いて、歯ぐきよりも上に、まっすぐに歯が並んでいるのがわかります。
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※表示されている<治療にかかった費用>は、契約を行った当時の治療費(税抜)です。現在の治療費の詳細については、「料金表」をご参照ください。
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