なんとか毎月の終了症例一覧の更新は行っているのですが、ブログでの紹介が間に合っておらず、申し訳ありません。
また新患相談、特に平日6時以降と土曜日は最大の予約枠数を限っていることもあり、2か月以上お待たせしております。ただスタッフの入れ替わりや昨今の人手不足等の事情をご賢察いただきお許しください。
さて、今回紹介するケースは、小学生のころからずっと通っていた矯正歯科があるにも関わらず、中学生になって犬歯が出てこないのでレントゲンを撮ったら、「位置が悪いので抜くか2番目と3番目とを入れ替えるしかない」と言われたので、当院でも意見を聞きたいと来院された患者さんです。
当院での検査・診断は、正しい順番にすること自体は不可能ではないが、順番は正しくなっても、治療中に歯ぐきが下がってしまうリスクが非常に高い「チャレンジ」である旨を説明しました。
順番を入れ替えて出すのであれば、元の医院さんで提案された治療方針と同じであることをお伝えしましたが、順番の移転があることに気づいてもらえなかったことをはじめとして他にも不信感があるので、当院で治療したい、と転院をご希望になりました。
No.20V-265
- 主な症状:
- 埋伏歯
- その他の症状:
- 叢生
- 年齢:
- 12歳
- 性別:
- 女性
- 抜歯部位
- 上:
- non
- 下:
- non
- 主な使用装置:
- FEA
- 治療にかかった費用:
- 85万円
- ≫治療前
-
- 上顎
- 下顎
- 前歯の関係など
- 右側
- 正面
- 左側
- ≫治療後
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- 上顎
- 下顎
- 前歯の関係など
- 右側
- 正面
- 左側
結局、乳犬歯(子供の歯の3番目)を抜歯、犬歯(3番目)を中切歯(1番)の隣へ移動、本来犬歯のあるところに側切歯(2番)を移動してかみ合わせを作りました。当院での通院は約2年、25回程度となりました。
正直小学校低学年から定期的に観察していたのであれば、この犬歯の問題には、少なくとももう少し早い段階で気づいてあげて欲しいところです。