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2021年4月 3日

矯正治療最大のリスクは矯正治療そのもの??と感じた症例

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。

日本矯正歯科学会の臨床指導医(旧称:専門医)更新、日本矯正歯科専門医機関の専門医試験などによるウェブサイトの審査が続いたこともあって、未だに症例検索システムが再稼働させられずにおりますが、今月の終了症例として詳しく解説した記事を作りましたので、一症例だけ掲載します。システムは、各患者さんデータの修正が8割がた終了しましたので、GW明けを目途に再開を目指しています。


No.17V-167

主な症状:
叢生
年齢:
40歳
性別:
女性

抜歯部位
上:
8448欠
下:
85欠 |8

主な使用装置:
FEA
治療にかかった費用:
70万円

「他院で4年以上治療しているが、治らないので何とかしてあげられないか一度診てほしい」、とお知り合いの一般歯科の先生からご紹介があり、当院に来院されました。

≫治療前
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

一見デコボコもなくきれいに並んでいるようにも見えますが、「前歯の関係等」の写真を見ていただくと、まったく前歯がかみ合わず、上顎前突・開咬であることがわかります。
さらに患者さんが奥歯のかみ合わせの不具合をずっと訴えていたにも関わらず、十二歳臼歯(7番目)には金具がついておらず、全くコントロールされていませんでした。さらには、抜歯した右下の小臼歯の後ろの大臼歯が前方に倒れてしまっています。

≫治療中 ステップ1
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

いったん全ての装置を撤去し、しばらく経過観察をして、倒れている歯などの変化をみてから、当院で十二歳臼歯を含む全ての歯に装置を再装着しました。さらに右下と口蓋にアンカースクリューの使用しました。上の中切歯は、当院初診時の段階で重度の歯根吸収が進行していたため、ブラケットをぎりぎりまで装着せず治療をしています。

≫治療後
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

装置が付いておらずコントロールされていなかった十二歳臼歯は、開咬の治療ではコントロールが必須です。当院での追加治療は2年強が必要でした。
転院されるまでの治療を4年もやっていてこのような状況というのは、矯正治療の最大のリスクは「適切な治療方針立案と治療がなされないこと」と言いたくなります。もちろん、初診時には初診時の状況があったと思いますので後になってから、かつ断言するのは避けますが、「かみ合わせの改善」を請け負ったのであれば、せめて十二歳臼歯のコントロールは試みていただきたいと思います。

※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※成人や永久歯がすべて出ている歯並びでの、全体の矯正治療には18~36か月を要します。

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2020年7月 7日

上顎前突(出っ歯)・開咬(前歯が咬み合わない)・叢生

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月の終了症例から一ケースピックアップして紹介したいと思います。
小臼歯の抜歯の必要性について、最後に少し解説しております。

No.16V-211

18歳
女性
上顎前突(出っ歯)・開咬(前歯が咬み合わない)・叢生(でこぼこ、凹凸、ガタガタ)のある高校生の患者さんです。
≫治療前
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
特に左上の奥歯のずれが強かったため、こちらを一度後ろに移動して、さらに小臼歯抜歯を併用したマルチブラケット療法を行っています。

≫治療後
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

前歯が後退して上下的にもしっかりと被さり、正常咬合になりました。 費用は90万円、治療期間はおおむね3年が必要でした。

このブログでも何度も触れていますが、歯科治療である以上、少しでも歯の本数を維持することは大切なことです。しかし、全ての(28本の)歯が生えた結果、上顎前突(出っ歯)・開咬(前歯が咬み合わない)・叢生(でこぼこ、凹凸、ガタガタ)が存在している以上、それらの前後的・上下的なずれや、アゴの大きさと歯の大きさのアンバランスを解消するためには、「場所」が必要になってきます。
ですので、このケースでは、合計4本の小臼歯抜歯を行っています。前歯を後退させることができたので、矯正治療後に口元のラインがきれいになっていませんか?
唇が閉じやすくならないと、このようなきれいなS字状のカーブにはなりません。必要な抜歯まで無理に回避すると、歯の本数を助ける代わりに何か無理がかかることがありますので、矯正治療前の診断と治療方針立案は、実際の治療手技と同じかそれ以上に重要です。

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2020年2月 4日

床矯正のやり直しの男子高校生症例

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月も症例検索システムに新しい終了ケースを登録したのですが、今日は先月分の、床矯正(患者さんは「歯列育形成」を受けた、とおっしゃっていましたが)のやり直しを当院でおこなった男子高校生症例をお見せしたいと思います。

No.16V-469

16歳
男性

重度の開咬(前歯が咬みあわない)と、叢生(でこぼこ、凹凸、ガタガタ)を有する高校生男子です。

≫治療前

小学生のころ「歯列育形成」治療という「床矯正」装置のような取り外し式装置で治療をしていたらしいのですが、下の奥歯の位置などに床矯正による拡大により、異常が出ていました。
第二大臼歯=十二歳臼歯のはずが、高校生になっても左上は萌出不全(出てこられない)、下は左右とも内側に倒れ込んでいます。さらにその一本手前の第一大臼歯=六歳臼歯はおそらくその「治療」によって過度に拡大されたのでしょう、外側に不自然に膨らんでいます。

  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
≫治療後

奥歯が不自然な向き、位置に持っていかれてしまうと、かみ合わせがくずれてこのような開咬になるというのは、(本来あってはいけないはずなのですが)しばしば目にします。
「目標のない」歯列拡大の怖いところです。
当院での治療は、上下左右から小臼歯を一本ずつ抜歯して、マルチブラケット法を用いて治療を行いました。

  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

これまではこのようなやり直し症例、矯正歯科専門医を嘆かせる治療といえば「床矯正」「小児期の拡大のしすぎ」が定番でしたが、最近はそこにマウスピース矯正、インビザラインとその模倣品にプレオルソなどの既製品も加わって、ますます混沌としてきています。
「治療」といえる範囲で収まっているのであれば、もちろんどこで誰が何をしてもいいのですが、中には「いったいこれは何をしているのだろう??」というものも決して少なくありません。これから始まる「新・矯正歯科専門医制度」がそんな状況を改善する第一歩になるといいのですが。

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2018年9月10日

マウスピースの長期使用でかみ合わなくってしまった患者さんの矯正治療

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月も、終了症例の中から一例詳細を解説したいと思います。

17歳 男性

「小学生の頃から取り外しのできるマウスピース型矯正装置を使ってきたが、治らない。前歯がかめない。」という訴えで当院に転院されてきました。

≫治療前

前歯にはめる、小型の取り外しのマウスピース型矯正装置を、小学生の頃から5~6年以上使っていたそうです。
前歯がかみ合わない「開咬」
八重歯などの凸凹の「叢生」
どこで咬んでよいかわからない「咬合不安定」
奥歯が出てこられない「萌出不全」
空いている隙間に舌を突っ込んでしまう「舌の悪習癖」と、問題が山積みになっていました。

  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
≫治療後

まずはマウスピースの使用を中止していただき、かみ合わせの安定化を図りました。
その後、奥歯がきちんと当たらないのを改善するために、マルチブラケット法による歯の移動を開始しました。
小臼歯を4本抜歯しただけでなく、第二大臼歯も抜歯して、そこに親知らずを入れ替えた部位もあり、患者さんも術者も苦労の多い治療となりました。
かなり長期間マウスピースを使っておられたので、装置に合わせて開咬(前歯が咬み合わない)になって、さらに唇や舌を含めた口まわりの機能がそれに順応してしまっていた(悪いクセがついてしまっていた)ので、舌や唇のそれを取り除くのにも、時間がかかりました。安定した歯の接触を得るにも、このような状況ですと、時間がかかります。

  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

金子 和生.jpg←のようなプレートの使用を続けていたそうです。「体や骨が柔らかい」「順応性が高い」お子さんの時期だからこそ、装置が「効いてしまって」このような開咬が出てきたと思われます。
このブログでも何度か取り上げたことのある、いわゆる「床(拡大)矯正(装置)」とは若干違うタイプではありましたが、矯正装置(の形をしたもの)を無秩序に長期間使うことの怖さを感じます。
さすがに小学生から高校生まで通院しているのに、改善が認められないということで転院されてきましたが、もしそのままあと数年やっていたら、いったいどんな状態だったのでしょうか。

●「体や骨が柔らかい」「順応性が高い」お子さんの時期であっても、無理な治療法では無理がある。
●「体や骨が柔らかい」「順応性が高い」お子さんの時期だからこそ誤った方向に順応してしまうと、元に戻すのが大変困難になる。
そんな典型例でした。

「どこでどれだけ歯科矯正学の勉強をすれば、矯正歯科医として確かな力量がある」と客観的に判断できるのか、これはそもそも歯医者の世界にいる私たちでも誰も知らないことですから、ましてや一般の方にわかるはずもないことですが、治療期間や目標が不安になったときは、一度立ち止まることも必要なことを知っていただきたく、今月は本症例を取り上げました。

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2017年4月 3日

犬歯で前歯の歯根が吸収されたケースその2

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。今回は先月分の続きとして、もうお一人、犬歯により前歯の吸収が生じた患者さんをご紹介します。

「左上の犬歯が生えていない」と中学校の学校検診で指摘されたので、かかりつけ医でレントゲン検査をしたところ、出てきていない犬歯は斜めになっており、左上の前歯の歯根にぶつかって、これを吸収していることが判明しました。前歯は2本とも重度の吸収をうけていて、保存することが難しい状態であることがわかりました。

No.12V-594

13歳
男性
≫治療前
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

左上前歯2本は、抜歯せざるを得ない状況です。開咬(前歯が咬み合わない)の治療をするのには前歯を後ろに下げた方が良いことから、左下は前歯を一本抜歯してスペースを確保するとともに、この抜いた歯を上に持っていくことにしました(移植術)。

≫治療後
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

左下の前歯が左上に移植されています。残念ながら、初期虫歯である白斑があちこちにできてしまっていますが、歯並びと咬みあわせがきれいに改善しています。

上の犬歯は通常(十二歳臼歯を除いて)最後にはえてくる歯です。このため、それより前にはえている5本の永久歯ですでに場所がうまってしまっていると、はえる場所が不足するのではみ出していわゆる「八重歯」になります。
そして、外に向かってはみ出て「八重歯」になってくれるならいいのですが、この患者さんや前月の記事の患者さんのように、あらぬ方向を向いてはえてこようとすると、前歯の根を溶かして思わぬトラブルを生み出すことがあるのです。

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2015年12月14日

トレーナーやMFTを併用して非抜歯治療を行った開咬(前歯が咬み合わない)症例

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
やけに暖かい日が続いたり、あまり師走も師走、あと今年も二週間とは全く実感がありません。 少し遅くなりましたが、今月も終了事例から一例紹介します。

横の歯の開咬(咬み合わない)が強い、上顎前突(出っ歯)の11歳の女性でした。

No.12V-029

舌習癖(ベロのくせ)が開咬(前歯が咬み合わない)の原因と考えました。
最初はT4Kというトレーナーを使用していただき、中学生になってからマルチブラケット法をおこなっています。

≫治療前
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
≫治療後
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

治療途中で、MFT(筋機能訓練)も行いました。小臼歯非抜歯で治療が完了しています。
「舌」というのは巨大な筋肉の塊でとてもパワフルですから、この患者さんでも舌の位置の訓練を重要視しました。トレーナーは各種のものがいろいろな会社から出ていますが、基本的な仕組みや発想はそれほど大きな違いはないと思います。トレーナーの使用により、その後のマルチブラケット法とMFTの進行がスムーズになったと思います。

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2015年10月 9日

治療後3年経過、安定している開咬症例

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。今月は、過去の終了症例の方の終了後3年経過を掲載したいと思います。

No.11V-131

開咬(前歯がかみ合わない)と上顎前突(出っ歯)の患者さん、開始時15歳の女性です。です。

≫治療前
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
上顎の第二大臼歯(7番目)と親不知(8番)を入れ替えることにより、スペースを確保しながら咬みあわせを深くするように治療を行いました。
≫治療終了時
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

マルチブラケット装置を撤去したところです。上下の前歯がきれいに並び、しっかりと上下で当たるようになっているいことがわかります。

≫保定3年経過時
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

マルチブラケットによる治療が終了して約3年が経過しました。現在は夜間のみリテーナーを使用していますが、とても安定しています。

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ファミリア歯科矯正
院長・歯学博士 大塚 亮

院長・歯学博士 大塚 亮

大宮区(さいたま市)の歯医者・矯正歯科ならファミリア歯科矯正にお任せください。当院では、「美しい歯並び」と「健康な噛み合わせ」をすべての患者さんに提供するために日々努力しています。

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