おかげさまで、昨年来行ってきた受付と歯科衛生士の求人が完了しました。衛生士は新卒2名が4月よりトレーニングを開始することになっております。患者さん方にはご面倒をおかけすることもあると思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、今月もまた12ケースをデータベースに追加しましたので、その中から一ケース紹介いたします。
No.07V-176
- 年齢:
- 18歳
- 抜歯部位
- 上:
- 84|48
- 下:
- 84|48
- 主な使用装置:
- FEA
- 治療にかかった費用:
- 85万円
前歯で物が咬めるようにしたい、とのことで治療を開始した、開咬(前歯が咬み合わない)の成人女性患者さんです。
- ≫治療前
-
上顎
下顎
前歯の関係など
右側
正面
左側
上下の前歯(犬歯~犬歯)12本は、咬み合わず浮いた状態になっています。また、唇を閉じると、口元にやや突出感を認めます。
- ≫治療後
-
上顎
下顎
前歯の関係など
右側
正面
左側
上下左右から小臼歯を抜歯して、マルチブラケット装置により、約2年、来院回数約25回の動的治療を行いました。
その結果、上下の全ての歯が満遍なく接触して、理想的な歯並び・かみ合わせになっています。
開咬は、前歯がかみ合わない状態ですので、
・食べ物をきちんと噛み切れない
・上下前歯の隙間に下を差し込む悪い嚥下(飲み込み)癖がついてしまう
・前歯の役割を奥歯が兼務することになり、後々奥歯や奥歯の歯茎に悪影響が出やすい
という問題があります。今回は小臼歯を4本抜いて審美的な変化も追求しましたが、「前歯で咬めるようにする」という機能的改善がとても重要です。
※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※治療費の詳細については、「料金表」をご参照ください。
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