さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
今月も、終了症例の中から、一ケース詳しく解説を加えたいと思います。
小学生(10歳)で来院されたときは、犬歯の入る場所が全くない、重度のスペース不足と奥歯のずれがあった男子です。
No.09V-321
- ≫治療前
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写真を見ると、一見きれいに並んでいるようにみえますが、本来片側6本ずつ並んでいないといけない時期なのに、5本ずつしかありません。犬歯(前から3番目)のはえる場所が全くない状態です。やや上の前歯を上に移動したり、準備の矯正を一部だけ行いました。
- 上顎
- 下顎
- 前歯の関係など
- 右側
- 正面
- 左側
- ≫治療中 ステップ1
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下の治療中の写真は、第二期に入ったところです。
永久歯の歯並びが完成する直前に、「奥歯を後ろに下げて犬歯のはえる場所を確保すること」を目的として、ペンデュラムアプライアンスという装置を使いました。使い方が多少難しい装置ですが、主に成長期に奥歯を後ろに下げないといけない時に使うことがあります。- 上顎
- 下顎
- 前歯の関係など
- 右側
- 正面
- 左側
- ≫治療後
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ちょうどよい時期から来院してくださったので、非抜歯で28本のかみ合わせが完成しました。
非抜歯でも、無理な横方向への拡大がないこと、奥歯の後面までしっかり歯茎から出ていることが重要です。- 上顎
- 下顎
- 前歯の関係など
- 右側
- 正面
- 左側
初診来院時から、第二期が終了して装置がすべて外れるまで(16歳)にはトータルでは長い年月がかかっていますが、一期治療と二期治療を分けて行うことにより、月に一回の定期来院が必要な時期についてはできるだけ短くするようにしています。
こちらの患者さんも、ご兄弟が通院されていたこともあって適切な時期に初診相談をお受けできたので、適切な時期に一期・二期治療とも行うことができました。