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2024年8月 6日

口もとの突出感を、小臼歯抜歯とマルチブラケット法で改善したケース

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。

ここのところあれこれ忙しく、症例解説をサボってしまっておりました。
非常に強い上顎前突で、上のみ抜歯して前歯を後方に下げるという選択肢も充分ありうる状態でしたが、若年でかつ口唇形態が著しく突出していたので、下の小臼歯も抜歯することにしました。
その分治療の難易度は上がりますが、治療後の変化を見ると、下も後方に下げるこの治療方針でよかったと思います

No.18V-172

年齢・性別:
16歳・女性

治療にかかった費用:
78万円

上の前歯が出ているのを治したいということで来院された、非常に上顎前歯の前突が強い患者さんです。

≫治療前
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

上下顎から第一小臼歯を抜歯した上で、マルチブラケット装置と歯科矯正用アンカースクリューを併用して、できる限り上の前歯を後方に牽引しました。

≫治療後
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

約2年半、30回程度の通院をしていただきました。横顔の口元の突出感に大きな改善が見られます。

矯正治療で抜歯が必要な時、通常「抜く本数は少なければ少ないほど良い」と思いがちです。
しかし、特に審美的な目的で前歯を後方に下げるときなどは、「上下ともしっかり下げる」ために4本抜くのが望ましいことが多いです。
逆に、(本来は下の前歯も後方に下げたいのだが)上が追いつけなくなってしまうので「上しか抜けない」ということがあります。この場合は、下は抜かずに逆に前方に広げることになってしまいます。
ここでどちらの判断をするかが、矯正歯科医の大事な能力のひとつだと考えています。安易に上のみの抜歯をすると、下の排列に無理が出て、後戻りリスクが高まったり、最後方の奥歯が正しい位置に持っていけないリスクが高まります。一方、移動量が多くなると、後述の歯根吸収のリスクは高まる面があります。

※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。
※治療期間は症例により異なりますが、乳歯の残っているお子さんの治療の場合、第一期治療で12~24か月、経過観察期間後の第二期治療で12~24か月を要することがあります。
※表示されている<治療にかかった費用>は、契約を行った当時の治療費(税抜)です。現在の治療費の詳細については、「料金表」をご参照ください。

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ファミリア歯科矯正
院長・歯学博士 大塚 亮

院長・歯学博士 大塚 亮

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