さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
大変な降雪なので、電車等不安がありましたら、遠慮なくキャンセル・変更されてください。
さて、先日伝説のシューフィッターと呼ばれる方がニューバランスと専属契約をしたとのニュースが流れていました。その中で、そのフィッターさんは、時には選手の要望通りにしたと告げながらも、実際はご自分の判断を優先して調整したシューズを提供することもあったそうです。曰く、
「選手の要望通りの靴を作るのは二流」
とのこと。もちろん、陸上競技のような、メダルや記録で結果がはっきりと証明されるからこそ、これを言うことができるのでしょうが...
ひるがえって僕らの仕事ですが、「患者さんが抜きたくないっていうから抜かないでやりました」ということなの??これで終わり??と思わず言いたくなるような、上下前歯の開咬の相談を受けたりすると、例えば抜歯など、必要な処置は、それが患者さんにとって嬉しくないことであってもちゃんと説明するのも医療者の務めでないかと思うのです。
「患者さんが満足すればよい」耳ざわりは良いこのフレーズですが、一歩間違えると、「患者さんさえ満足していればよい」と間違えてないか?と。
逆に、こちらの理想を突き詰めすぎても、over treatment ・過剰診療となっている恐れはありますので、結局のところは「バランスが大切」ということなのでしょう。矯正治療の目的は、歯並び=見た目 の改善が重きをなすことも多いので、そもそも患者さんが治療の結果に満足・納得してくれないことには何も始まらないですから。
それでもやっぱりこう言ってみたい。^^;
「患者の要望通りの治療だけするのは二流」