毎日暑い日が続いていますが、皆さまも体調など崩されぬようご注意ください。今年も広島原爆の日、長崎の原爆の日、終戦記念日がやってきますね。台風や大雨による災害がない夏だといいのですが。
さて今月も、本ブログで終了事例の中から一ケース解説を加えたいと思います。
No.14V-646
- 年齢:
- 15歳
- 性別:
- 女性
- ≫治療前
-
上顎
下顎
前歯の関係など
右側
正面
左側
患者さんは高校生・女子。出っ歯を治したいということで来院されました。全体のかみ合わせとしては、中程度の上顎前突(出っ歯)で、空隙歯列(すきっぱ)になっていました。
右下の第二小臼歯(前から5番目)が、生まれつき不足していて、そこには第二乳臼歯(乳歯の奥歯)が残っています。 - ≫治療後
-
上顎
下顎
前歯の関係など
右側
正面
左側
残っている乳歯がまだしっかりしていてかなり長く使えそうであることなど、総合的に判断した結果、右下の乳歯を残したまま、上の歯並びを全て後ろに移動して上顎前突(出っ歯)と空隙閉鎖を行いました。
「前歯の関係等」の写真を治療前後で比較してみてください。
永久歯が欠損している場合、その対処は
1.入れ歯(ブリッジ、インプラントなど含む)で補う
2.矯正治療で周囲の歯を動かして、欠損部の隙間を無くしてしまう
のどちらかにすることが多いのですが、今回の患者さんの右下に関しては、残っている乳歯の状態が良かったため、将来1.を選ぶことにあってもそれはかなり先であると判断しました。欠損が複数あるとまた話は変わってくるのですが、今回は一歯のみだったこともあり、この判断が良かったと考えています。