上下顎前突(口元が出ていること)と叢生(でこぼこ、凹凸、ガタガタ)がある成人女性の治療です。
上下左右とも、第一小臼歯(前から4番目、犬歯の後ろ)の歯を4本抜歯して、前歯全体を内側に入れながら治療を行いました。
あまり前歯を内側に倒しすぎてしまってもいけないのですが、加減をみながら前歯を下げておりますので、治療後に口元もすっきりきれいになりました。
No.10V-321
- 主な症状:
- 上下顎前突
- その他の症状:
- 叢生
- 年齢:
- 30歳
- 性別:
- 女性
- ≫治療前
-
上顎
下顎
前歯の関係など
右側
正面
左側
- ≫治療後
-
上顎
下顎
前歯の関係など
右側
正面
左側
矯正治療をするのに小臼歯を抜歯するか否かは、先日のブログでもご紹介した大家・Dr. Angleの時代から論争のある案件です。 ただ、「凸凹があって、口元が出ているのを治したい」という患者さんであれば、非抜歯で拡げていけるのは横と後ろだけ。(前に出したら治療前より悪くなっちゃいますよね!?)ある一定割合で、抜歯をした方がよい患者さんはいると考えております。
「今は矯正用アンカースクリュー、矯正用インプラントがあるから、それを支えにすれば後ろに全て下げられるようになった、という考え方はありますが、それができるのは「後ろにゆとりがある人」に限られると考えています。この方は、左には後ろにゆとりがありませんでした。