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2026年8月 8日

小臼歯を抜歯するかどうかについて

さいたま市大宮区 ソニックシティ12F 矯正歯科専門のファミリア歯科矯正 院長の大塚です。本年は8/8(土)の午後より8/16(日)まで夏季休診とさせていただきます。

矯正治療で小臼歯を抜歯が必要かどうか、は100年前から続いている議論なのですが、最近改めて考えさせられる一件がありましたので、今月の一例から紹介したいと思います。

患者さんは、20代後半の女性、「口元を後ろに下げたい」のとのご希望で来院されました。上下ともかなり綺麗に並んではいますが、確かに口元はやや突出感があり、「上下顎前突」に分類されます。さてこのような状態から、抜歯をするかどうか、の判断が必要です。

No.23V-021

≫治療前
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側
≫治療後
  • 上顎上顎
  • 下顎下顎
  • 前歯の関係など前歯の関係など
  • 右側右側
  • 正面正面
  • 左側左側

治療にかかった期間は2年強、30回程度通院していただき、頂戴した治療費は88万円と消費税でした。
さて、上下ともきれいに並んでいる方の場合、前歯が後ろに下がらなくても良ければそのまま治療しないという選択肢もある訳です。次に、前歯が後ろに下がる量が少なくても=変化が小さくても良い、のであれば、横に拡げる+後ろに下げる+歯にヤスリがけして少しだけ小さくする、という手段を総動員して、前歯を最大で2.3~3ミリ程度後方に移動させるのもありでしょう。 でもそれ以上の変化を出したければ、上下左右から小臼歯(幅7.5mm)を抜歯して作った隙間に前歯を下げていく方が、間違いなく変化は大きくなります。
こちらの患者さんにはその変化量と抜歯の関係をお伝えしましたが、できるだけ大きな変化を望まれましたので、歯科矯正用アンカースクリューで奥歯をしっかりと固定しながら、マルチブラケット法により前歯を大きく後方に移動する治療を行いました。通院は2年強、30回程度の通院が必要でした。横顔の感じや鼻に対する口唇の角度やふくらみ具合も、かなり変化していると思います。

矯正歯科における抜歯ー非抜歯論争は、それこそ近代矯正歯科学の祖、Dr. Angleの時代からTweedらを経て、抜歯⇔非抜歯の間を揺れ動いています。治療器具の進歩、社会情勢や患者さんの気質などなどで常に変化してきました。最近では、抜歯による大臼歯の倒れこみを懸念して「歯のサイズを削れるだけ削ってマウスピースでやりましょう」というセミナー?の文言を耳にしたり、「当院は非抜歯治療専門です」という患者さんをミスリードするような広告があちこちにあるので、非抜歯に傾いていってしまうかと思っていたら、美容系の広告の影響が、逆に「抜いてしっかり下げてくれ」という要望も逆に増加していて、両極端になっている気もします。

当院の方針は、「必ず抜歯」でも「必ず非抜歯」でもなく、「基本抜歯」でも「基本非抜歯」でもありません。患者さんの審美的な要望の有無、唇はしっかり無理なく閉じれるのか、歯の大きさとアゴの大きさのバランスは、といろいろと考慮して決めるもの、と考えています。上下でも、前後でも、歯の大きさとアゴの大きさのアンバランスでも、解決するためには場所・スペースが必要です。場所とスペースの不足量が多ければ抜歯が必要になることが多く、さらに不足すれば外科手術で場所とスペースをつくることもあるのです。
正直、看板に「矯正歯科」と書いてあるだけなら大宮に100軒はあるであろう矯正歯科ですが、当院は日本歯科専門医機構認定の矯正歯科専門医がいるということもあって、他の「歯科・矯正歯科」さんからズレが多いケースやオペケースが紹介されてくることが良くあります。それすなわち、場所・スペース不足の程度が厳しい患者さんが多い=抜歯せざるを得ないケースが多い、ともいえるのです。

※歯科矯正治療による歯の移動による主なリスク(副作用)としては、歯根吸収(歯の根の先が短くなること)や歯肉退縮(歯ぐきが下がること)があります。
※歯を移動する力により、痛みや違和感が出る場合があります。矯正装置の刺激で歯肉の炎症や口内炎が生じる場合があります。
※装置の装着により歯磨きがしにくくなる部位がありますので、不充分な歯磨きにより、虫歯や歯の変色・歯肉炎や歯周炎が発生することがあります。
※歯を動かし終わった後に、リテーナーの使用不足や歯ぎしりなどの癖の影響で、後戻りや新たな不正咬合が出現する場合があります。
※その他詳細は「よくある質問」にも記載がありますのでご参照ください。

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ファミリア歯科矯正
院長・歯学博士 大塚 亮

院長・歯学博士 大塚 亮

大宮区(さいたま市)の歯医者・矯正歯科ならファミリア歯科矯正にお任せください。当院では、「美しい歯並び」と「健康な噛み合わせ」をすべての患者さんに提供するために日々努力しています。

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