さいたま市大宮区ソニックシティビル12F ファミリア歯科矯正 院長の大塚です。
「大卒看護師が急増中 女性働きやすく 職場に好影響も」
共同通信社が配信したニュースです。
ーー 以下一部を引用 ーー
看護系学部の新設に加え、勤務体系の改善や子育てとの両立支援など、女性が働くための環境整備が進んだことも背景にありそうだ。
(中略)
ただ最近の看護師人気は、女性の働きにくさの裏返しだという見方もある。上智大の藤井賢一郎(ふじい・けんいちろう)准教授(福祉経営学)は「日本では出産や育児で仕事を辞めざるを得ないことが多い。子育てと両立しながら働き続けられる職場が、まだ少ないことの表れだろう」と話している。
ーー引用終わりーー
・(看護師と比べた場合でも)勤務医師の勤務体制の前時代性は?
・女性医師の子育てとの両立の問題
・ここのところ余っているといわれ続ける歯科医師も、女性が半数を超える大学がある中、いわゆる「実働」可能な歯科医師数は本当に余っているのか?
・歯科業界の衛生士の方はどうか?
などなど読みながらいろいろなことを考えさせられる記事でした。
最近歯科衛生士の離職率の高さと不足の問題が取りざたされています。
大きな病院も多い医科に比べて、歯科の場合は勤務体系の改善や子育てとの両立支援などの環境整備は大きく遅れていると言わざるをえないかもしれませんが、歯科衛生士さんも介護や訪問診療などを含めて、求められる場面は近年どんどん増えていっています。
政策的にも、歯科衛生士さんが業務に加わっていることが前提となる「請求項目」を増やしていく傾向にありますが、その一方、現場での歯科衛生士不足が叫ばれていて、「いくら募集しても衛生士さんが採用できない」歯科医院がたくさんあると言われています。
実際に「歯科衛生士を目指す」人を増やす努力が充分なのかは、行政や学校経営者、歯科医師側それぞれなんともいえないところではありますが、単なるアシスタントの域にとどまらない新しい歯科衛生士像が定着してきて、魅力ある職業として認識されるようになればと思います。
当院は4名の常勤・2名の非常勤歯科衛生士に働いてもらっています。診療の補助だけでなく、舌の筋機能訓練や衛生管理の場面など、衛生士さん自身が主体的に活躍できる場面を増やして、魅力ある職場・職種であれるよう努力をしています。
舌の筋機能訓練を卒業した患者さん
--
話は変わりますが、私も所属している大宮歯科医師会は、(7年前の入会当時、私もとても驚いたのですが、)歯科医師会立で歯科衛生士学校を運営しています。
各学年40名、3学年で100名を超す若者の教育を担う。現場に出せる一人前の国家資格保有者を育てる。そのような責任を全うするための努力は、傍でみていても大変なものです。
定員を充足するために、担当の先生が高校などの現場に出向いて進路相談を受けたり、各種行事の運営をしたり、様々な努力をされています。
このような歯科医師会があちこちにあるか、というと(だからこそ私は驚いたのですが)ほとんどありません。(県、都のレベルならば、学校を持っている歯科医師会はいくつかあります。)
当院は、ここのところ毎年この大宮歯科衛生士学校の矯正歯科の実習先となっていますが、微力ながら今後もご協力させていただきたいと思います。
実習に来た学生さんに、矯正歯科治療の楽しさやファミリア歯科矯正の魅力を感じられるのであれば、それはきっと当院の患者さんにも多大なメリットがあるということだと思うのです。