矯正歯科治療は何歳まで受けられますか?

矯正治療は何歳までしかできない、という年齢制限はありません。

ただし、不正咬合を長く放置したことにより歯が極端に摩耗したり、不整なかみ癖がついてしまったりする可能性があります。また虫歯や治療してかぶせ物を歯や、歯周病といった歯科疾患も年齢とともに増えてきます。
このようなことがありますと、治療方針が複雑になったり、治療期間が長くなりがちです。
また、歯の移動は人間の持っている「骨の自然な改造」能力により起こりますので、
年齢とともに新陳代謝が低下すれば、移動が遅くなっていきます。
このようなことを考えると、基本的には若いうちに行った方が有利な点が多くなります。

一方、成長期の患者さんの場合には、若ければ若い方がよい、と言うわけではありません。
強い指しゃぶりを原因としている上顎前突(出っ歯)など、4,5歳前後からの早期治療が望ましい場合ももちろんありますが、小学校低学年までに必ずやっておかなければいけない、もしくはそれまでに矯正治療をしておけば後はしなくて済む、ということはそれほど多くありません。
歯のはえてくる時期、順番、全身とアゴの成長が来るのには、それぞれタイミングというものがあるからです。矯正治療を早く始めたからといって、12歳臼歯が小学校低学年のうちに出てくることもありませんし、中学に入るときに大人の体格になるわけでもありません。

治療の開始にふさわしい時期は患者さんごとに大きく異なりますので、初診相談の時に当院の意見をお伝えいたします。

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