歯を動かすためのブラケットという矯正装置を、歯の表側(唇側・ラビアル)につけるか、裏側(舌側・リンガル)につけるかの違いです。
治療中の見た目をどの程度求めるかによって、表か裏かを選択します。
裏側からの矯正では、しゃべりにくい、舌が痛い、食べ物が詰まる、歯磨きがしにくいなどの問題がありますが、現在は装置の小型化に伴い、これらの問題点は以前よりは減少しています。虫歯になるリスクについては、低いというヨーロッパでの報告もあります。
ただし、裏側の装置は、
1)ブラケットを着ける場所の制約が多いこと
2)ワイヤーを入れる場所が(内側にあるため)狭いこと
3)物理学的特性により、苦手な動きがあること
から、装置装着や歯の移動に時間がかかることが多くなります。
このため当院では、唇側・舌側どちらを使っても治療期間や仕上がりに大きな違いがないと判断した場合に、裏側(舌側)装置での治療をお引き受けさせていただきます。
裏側矯正の可否、唇側で行った場合との違いなどは、初診カウンセリング時・検査終了後のコンサルテーション時にお話しさせていただきます。
治療の費用はハーフリンガル(上だけ裏側)で+20~30万円、
フルリンガル(上下とも裏側)で+35~50万円の追加費用がかかります。
※2021年8月より当面の間、土曜日および平日17:00以降の繁忙時間帯における裏側矯正治療の治療を中止させていただきます。